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修復処置の紹介1ドライクリーニング [修復]

修復作業についての授業をしています。
「教える」ということは、とても難しいと
回数を重ねれば重ねるほど実感をしています[ふらふら]
先生を生業としている方々を尊敬します[ぴかぴか(新しい)]

修復作業を教えるのが難しいのは、
常に同じ状態の作品があるわけではなく、
毎回同じ作業を同じ方法で実施するわけではないから、です。
とはいえ、美術品や書籍を長くよい状態で保存したいと考えた時、
私たちのように修復作業をしている修復士が、どんな作業を実施
しているのかを知ってもらう機会でもあるので、サンプル作品を
使用しながら学生と作業をしています。

先日、作品のクリーニングについての授業をしました。
作品のドライクリーニングというのは、
「作品の表面についている汚れ(埃、虫の糞など)を減少させる処置」
のことです。

ドライクリーニングをすることは、
劣化の原因となる外部からの物質を除去する
水を使用した処置の前に行い、汚れが紙の繊維内に沈着するのを防ぐ
という目的があります。

刷毛、クリーニングクロス、消しゴムなど使用するのですが、
作品を傷つけないように注意しながら実施しなくてはいけません。
やりすぎても、やらなさすぎてもいけません。
実は先日、もっとしっかりドライクリーニングをしておいた方が
よかった、ということがありこの授業にはより力が入ってしまいました[ふらふら]

P5020281.JPG
クリーニンググッズいろいろ。
(これらをすべて使用するわけではありません)
作品に合わせて使用するものを選び、作業をします。

.................というようなことを説明しながら、体験してもらっています。

これから先、紙の修復に携わっていくかどうかわかりませんが、
学んだことはどんなことでもどこかできっと役に立つはずなので
楽しみながら、授業に参加してもらいたいと思っています。


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和装本の種類 [修復]

和本または和装本と呼ばれる綴じ方にいくつもあります。
糊を使ってまとめるものや糸を使ってまとめるもの。
糊を使ってまとめるものの中には、本文紙を折るものや
本文紙を丸めるものなどがあり、
糸を使ってまとめるものの中にも、本文紙を重ねるものや
袋綴じにするものもあります。


DSCN0837.JPG

この5冊は袋綴じをしたうえで綴じているもの。
左から
四つ目綴じ
康煕綴じ
麻の葉綴じ
亀甲綴じ
大和綴じ
と呼ばれています。

よく見る種類の和綴じです[ぴかぴか(新しい)]

それを帙箱に保管しています。
DSCN0873.JPG

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綴じ見本 [修復]

_20171114_192332.JPG


こちらの写真
以前作成した本の綴じ方の見本

本の綴じ方は、本を解体しないとわからないですよね。
ちなみに本の天地についているのは、花ぎれ
サンプルなので半分だけですが、これは色糸を編んでいます

昔の本は手がこんでいます[exclamation×2]
それだけ本が貴重だったんですね。



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お道具紹介 [修復]

作業場の片付け中

作業によって使い分けていますが、
形もいろいろあります。
使いやすいものを探していたら、
この数になっていました[あせあせ(飛び散る汗)]


20170821_204450.jpg

自分で削ったりしながら、より使いやすく整えています



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和本の種類 [修復]

ボルダリングによる筋肉痛が治まってきましたので、
作業再開です。
仕事が落ち着いている時ではないとボルダリングは
できないな、と実感中です[たらーっ(汗)]


今回「綴葉装(てつようそう)」という綴じ方をして
ノートを作りました。

綴葉装または列帖装(れっちょうそう) と呼ばれる綴じ方は

紙を数枚重ね、これらを二つ折りにしたものを一帖とし、
これを数帖重ねて綴じる方法です。

平安時代から用いられてきた綴じ方です。

20170813_160310.jpg
この綴じ方には優美な和紙が合う気がします。

20170813_160342.jpg
背側から見ています


9月に和綴じ本を作る講習では、四つ目綴じでノートを作ります。
講習会では、いつも和綴じ本といってもいろいろ種類があるという説明をします。
その時の見本に使う予定です[exclamation]


9月9日(土)13時~15時
「和綴じ本作ろう」
参加費3500円(材料費込)

東京タワー近く、香の舗花心・麻布団子榎屋で開催します。
ご興味のある方はご連絡ください。


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粘着テープの劣化 [修復]

10年前に作った実験用サンプルDSCN0164.JPG


最近テープの劣化について話をする機会があり、
以前に作ったサンプルを参考にしました。

数種類の粘着テープをコピー用紙と新聞紙に貼り付け、
何枚かは強制劣化し、何枚かはそのまま。
写真だと左側2枚が何もしていないもの、
残りの束が劣化させたものです。
10年前はこれを使ってテープ除去テストなどをしたのですが、
その後は何もせず、そのまま。

今になって何が使えるかわからないものです[exclamation]

これを見ていたらいろいろサンプルを作りたくなり
数種類の糊と粘着テープを使ったサンプルを作ってみました。DSCN0168.JPG
DSCN0171.JPG



果たしてこれが目に見えるほど劣化するのは何年後か…。
気長に待ちます[たらーっ(汗)]

こんなサンプルを作っていた時に、朝よく聞いているラジオ番組で
テープのり、フエキ糊、ヤマト糊の話をしていたのでテンションが
上がりました[exclamation×2]
思わずメールを書きたくなったくらいです(書いてないけど)

これを作っている時に知ったのですが、
以前KOKUYOから販売されていたPrittスティックのりが
PLUSから販売されることになったそうです。

成分等は変わらないようですが、ちょっとびっくり。
ちなみに主成分はジャガイモでんぷんのようです。

改めて調べるとなかなかおもしろいですね。

ヤマト糊は、タピオカでんぷん
フエキ糊はとうもろこしでんぷん

が使用されているそうです。
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金継ぎという仕事 [修復]

最近ご縁がありまして、
金継ぎをされている方と知り合いました。

金継ぎとは、
割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、
継ぎ目に金粉をまいて飾る日本独自の修理法のこと。

最近は漆ではなく合成接着剤を使う人もいるようですが
繕った器を使うためには、合成接着剤よりも漆の方が安全。
割れたら繕って大事に使うための昔ながらの技術。

同じ、物を直すという仕事をしている方々とお話するのは
楽しくもあり勉強にもなります。

IMG_20170323_202108_098.jpg


タグ:金継ぎ 繕工
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和紙の紹介 [修復]

和紙の種類は多くあるのですが、
仕事で使う和紙はなんとなく、決まっています。
ときどき、いつもとは異なる和紙を試してみることも
あるのですが、使い慣れたものが使いやすいと、結局
いつもと同じになっています。

中でも富山の和紙「悠久紙」は良く使っている一つです。
先日偶然、漉き手さんのお話を聞く機会があり、
今度の週末に和紙すき体験があるとお聞きしました。

雪の五箇山で伝統和紙「悠久紙」の手すき体験

その高い耐久性から「千年もつ」と言われることから
その名がついた五箇山和紙『悠久紙(ゆうきゅうし)』。
100%自家栽培した楮(こうぞ)の雪ざらしや、手すきの技術を
見学、体験することができます。
http://www.info-toyama.com/s/news/396/
(「とやま観光ナビ」より)

雪の中の和紙漉き、一度は体験したいのですが・・・。
職人さんには尊敬しかありません。
ご興味のある方、参加してみてください[ぴかぴか(新しい)]

悠久紙ホームページ
http://www1.tst.ne.jp/yukyushi/yukyushi/yukyushi.html


以前和紙の里見学に行った時にも悠久紙のことは書いていたかも!?と
思いブログを見返しましたが・・・、和紙の産地に行ったとしか書いて
いませんでした。
悠久紙は富山県五箇山の和紙。
五箇山といえば「合掌つくり」ということで、

五箇山合掌作り (2).JPG

秋の訪問時。今は雪[雪]に覆われているだろうなあ
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保存容器の作成 [修復]

先日本を納める箱を作ってほしいというご依頼がありました。
箱の形態や色などの指定はなく、「素敵な箱を[ぴかぴか(新しい)]」という
とても難しい課題となりました[ふらふら]

いろいろ項目を指定されるのは一見面倒なように見えますが、
実はそれほど大変ではなく(もちろん作業は大変です!!)、
材料がそろえば完成形に向かって進んでいくだけなのですが、
「素敵な箱」とか「おしゃれな箱」と言われると
自分の感覚とご依頼主の感覚の相違もありますので、
そこが異なると位置から全部やり直しになります。

さて今回そんな自分の美的センスを問われるご依頼にどうしようかと
考えつつ、スキバルテックスという革のように見える紙を使用して
作りたいという気持ちがでてきたので、そこから考え始めました

スキバルテックス
P1180115.JPG

納める本が日本の歴史本だったので、帙箱を作ることにきめ
とにかく作ってみました
帙箱はコハゼ、爪のようなもので留めるのですが、
そこはアレンジしました

P1200118.JPG

開くとこんな感じ

P1200116.JPG

外をシンプルに、あけると少し華やかに[かわいい]

気に入ってもらえるといいなあ、と思いつつ日々過ごしています・・・。
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見本帳は大事! [修復]

作業をしていて必要になるものは、いろいろあります。
材料でいえば、紙、糊、糸など
道具でいえば、刷毛、筆などなど。

道具も材料も使ってみないと分からないのですが、
欲しいもの全てを購入できるわけではないので、
お店に出向いて探します。
今は、ネットでも道具や材料などを購入できるので、
欲しいものが決まっている時や、おつきあいのあるお店などは
電話やメールで注文したりもします。

そんなときに役に立つのが見本帳。
紙や糸の見本があると分かりやすい[exclamation]

今作業中の仕事で絹糸が必要になり、しyぉうひんをさがしていた時に
見つけたのがこちらのお店
西陣の糸屋
http://www.kinu.net/

様々種類の絹糸を取り扱っています。
色絹糸を探しているので、どんな色があるのか
見本帳をとりよせました
sample2.jpg

探していた色も糸の太さもちょうどよいものがありました。
これで注文できます[exclamation]
よかった~[るんるん]
正直にいえば、それほど長くはいらないのですが、
販売する方にも都合があると思うので・・・。
仕事がたくさん来るように頑張ろう[exclamation×2]

以前は作品のマウンティングを頼まれた時にはこちらのサンプルが
役に立ちました[ぴかぴか(新しい)]

PB090026.JPG

作品の雰囲気や額との調和
写真だけでは判断できないことが多いので、
見本帳の存在はありがたい[ぴかぴか(新しい)]

とくに見本帳を作っていないお店もありますので、
そんな時は自分で見本帳を作ったりもします。
手作業のものは、ある程度の違いもありますが
あくまでも選択の目安として使うので問題ありません。
作業をする方の中には自分で必要な色の糸や紙を作る方々も
多くいらっしゃるのですが、私のように1人で作業をしていると
作る手間やお金を考えた時に購入した方がいいかなと考えています。

とにもかくにも
見本帳は大事だなあと実感中です[ぴかぴか(新しい)]
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